外山滋比古の『「読み」の整理学』(ちくま文庫)

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外山滋比古の『「読み」の整理学』(ちくま文庫)を
読んだ。

この本で彼は
既知の文章を読むアルファ読みと
未知の文書を読むベータ読みを区別することで
「読む」ということについて考察している。

例えば、ベストセラーがなぜ売れるのかといえば、
戦後になって教育の量的普及が進み
アルファ読みはできるようになった人が大量に蔓延した。
しかし、いわゆる民主主義教育では、
読めばわかる、リーダブルな文章に親和的になりすぎてしまたため、
ベータ読みを必要とする古典や論文などのような
未知であり、かつ抽象的な文章が読めるようになった人間は少ない。
そのような状況に迎合して出版される
無内容な書がベストセラーとなる、、、らしい。
要するに、学校を出ちゃうと大部分の大人は
頭を使う本は読まなくなるということですね。

出版に限らずマスメディアに踊らされたくないないなぁ
と思う。■

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