登場人物『どこまで行っても遠い町』

人がいっぱい出てくる小説は苦手だ。関係がこんがらがる。
というので整理のために。

「小屋のある屋上」
☆唐木妙子 久保田学
 平蔵さん 源さん 真紀さん(40歳くらいで心臓を患いなくなる。春田のおばさん。)

「午前六時のバケツ」
(唐木先生つながり)
父、渉。息子、譲。譲の祖母(死んだ母親の母)、志摩子さん。
三田村サチ。三田村サチの母親と譲の父、渉は一時恋仲。譲の初めて付き合うことになった女の子みゆき。
渉が、譲の母が亡くなってから初めて家に連れてきた恋人が庸子さん。
〈庸子さんは髪の短い人だった。甘い声の人だった。やってきたのは真夏で、ふわふわしたワンピースを着ていた。そばに寄ると、ビスケットみたいなはちみつみたいな匂いがした。〉
母は僕が三歳の時に死んだ(p.32)、母が亡くなって二年ほどたった頃に、庸子さんは、やってきた/ 四年間、僕の家にいた/ 「渉は、だめな男よ」というのが、渉に関する庸子さんのしめくくりの言葉だった。(p.39)

涼子さん、唐木先生、久保田学

唐木先生も、女なんだ。女は、みんな女なんだ。(魚春にて。p.45)
「女は、どうやっても機嫌をなおさない。ただびくびくしながら、怒りをやり過ごすしかないのよ」渉は言った。(p.47)

晴子(渉が結婚しようと思うんだと言って連れてきた女の名前)、治子(死んだ母の名前)。
バケツのおばあさん。

「夕つかたの水」
☆三田村サチ
「あたしは枝元譲くんという男の子のことが好きだった(小学生の頃)」

三田村家の人々
(お父さん お母さん(美智子さん)るみちゃんおばさん おばあちゃん(父方))
吉田大樹(洟垂れ坊主)
前場さん? ロマンのあけみさん 高校生になった枝元くん。


「蛇は穴に入る」
(ロマンつながり)
サンハウスで介護ヘルパーとして働く谷口くんというなんともツキのない損な役回りの男が語り手。訪問介護にいっている家が前場さん宅で、すこし認知症の気がある奥さんの美根子さんの面倒を見る。旦那の辰次さんはたこ焼き屋のロマンにかよい、カウンターに立つ森園あけみを温泉旅行にさそう。ケアハウスの主任、英さん(はなぶささん)。千木良さんのおばあちゃん、前場さんの隣に住む。

「長い夜の紅茶」
(千木良さんのおばあちゃんつながり)

「四度目の浪花節
居酒屋ぶどう屋の板前、廉さんと女将さんの央子さんの3度の恋。

「急降下するエレベーター」

「濡れたおんなの慕情」 「天清の占い」で占い師をする川原清、12歳年上の義母衿子さん。私立の進学校で唯一友達とよべそうな関係にあった坂田。東大中退の川原清とロマンのおばさん、森園あけみは同じアパートに住む。高校時代のバイト先の先輩棚田さん。

「貝殻のある飾り窓」

「どこから行っても遠い町」
魚春の平蔵さんの、亡くなった奥さん、「春田のおばさん」と源さんの恋。
魚春の近くの印刷所のせがれ瞭太が語り手。愛人の純子、妻の千秋との関係を高校生のころに覗いた春田のおばさんと源さんに重ね合わせる。

「ゆるく巻くかたつむりの殻」