自由であることの孤独について
書いた、男を知らない。
いやフィッツジェラルドなんかはそうかもしれない。
でも、日本の男はどうだろう。
ローランサンとサガンは
自由であることの孤独について
自らを嘲りながら、ペーソスとユーモアをスパイスとして、絵に恋愛小説に落とし込んでいる、と思う。
自由であることの孤独について
分析し、論じたものはたくさんあるかもしれない
分析し論じたところには、しかし
自由も孤独も霧散してしまっていて
留まることを知らずといった感じ。
岸本佐知子のエッセイはおもしろい。
その類まれなる妄想癖と
人一倍のネガティブシンキングにより
最高の笑いを提供してくれている。
岸本佐知子のえせーにこんな問答が。
理想の男性は?
日本の女、答えて曰く
「優しい男」
アメリカの女、答えて曰く
「ユーモアのセンス」
平均的日本人の欠落箇所
「ユーモアのセンス」
『中二階』を読んだ。
ニコルソン・ベイカー著、岸本佐知子訳。
なんなんだこれは!
傍注の考察が本文を侵食している。
驚天動地、驚天動地!