厳然とそびえし、逃避したい現実のこと

保坂和志のインタビュ-(クリエイターズワールド/執筆前夜)がweb上に公開されていて、それを読んでいるうちにだんだん小説が読みたくなってきた。僕にとっては小説は現実逃避にとってはもってこいの代物なんだが、読みたくなるのは決まって逃避したい現実がそこに厳然とそびえているときなのであるから困ってしまう。小説なんかを読んでいないで、まず君、喫緊の課題を終えなさいよと、自分に向かって叫んでみるのであるが、僕は一向に応じる気配を見せず倉橋由美子集へと向かおうとしているのである。「レポートの〆切り明日だかんね!」