読書記録09.08月

8月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2178ページ

花とクレーン花とクレーン
空にそびえるクレーンと、足元の花。取り合わせにやられた。ポラロイドの写真はなぜかノスタルジーを抱かされるのだけれど、西さんは同世代なんだよな。個展で生のポラロイドの張り巡らされた空間はなんだか非現実的で、夢見心地しにけり。
読了日:08月30日 著者:西 真智子
此処彼処 (新潮文庫 か 35-9)此処彼処 (新潮文庫 か 35-9)
川上弘美の文庫新刊エッセイ。駅前の商店街の本屋さんで見つけて買う。日経新聞に連載していた、場所にまつわるエッセイ集。近所の居酒屋でキリンラガーの大瓶を片手にさんまをつつきながら読む。ひどく行儀が悪いが、たいへん心地よいひと時である。快いのはビールのせいかもしれないが、多分それだけではなくて、彼女のつむぐことばたちの、なぜだか僕の肌にすーっとしみとおっていくような、水があうような快さなのである。細かなことでうじうじと思いわずらっていた事柄が、さあっと潮の引くようにして去っていって、助かる。
読了日:08月28日 著者:川上 弘美
澁澤龍彦幻想美術館澁澤龍彦幻想美術館
西真知子さんのポラロイド写真個展を道玄坂に見に行って、雷雨に見舞われ、罐詰となり、ギャラリーの本棚にあったのでめくる。妻の緊縛の写真がすごかった。
読了日:08月25日 著者:巖谷 國士
カンバセイション・ピース (新潮文庫)カンバセイション・ピース (新潮文庫)
読了日:08月14日 著者:保坂 和志
あの子の考えることは変あの子の考えることは変
渋谷リブロのサイン会に行った。美人じゃん本谷有希子。存在がフィクションみたいだった。小説の最後の、煙突を登っていくところのメタフォリカルな射精ってのはよくわからなかった。ダイオキシンだって意味不明だ。でもずいぶんおかしい。何でこれがブンガクなんだろうと思う。ブンガクってなんだ?
読了日:08月09日 著者:本谷 有希子
江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉 (講談社文庫)江利子と絶対〈本谷有希子文学大全集〉 (講談社文庫)
読了日:08月09日 著者:本谷 有希子
小学生日記 (角川文庫)小学生日記 (角川文庫)
読了日:08月07日 著者:hanae*
生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)生きてるだけで、愛。 (新潮文庫)
併録の短編の環八をただ歩いているだけで小説になるのが不思議。本編は展開がぎこちないけども、いま自分のいる世界が本当に現実なのかって不確かでぼわぼわしたところからどうしようもなく崩れていく、落下する爽快感というかが心地よい。
読了日:08月05日 著者:本谷 有希子
幸せ最高ありがとうマジで!幸せ最高ありがとうマジで!
共振。固有振動数がぴたりと来て、心揺すぶられる。きづいたら大ファンになってしまった。1冊目なのに。DVDまで買う。永作博美主演、パrコ劇場2008秋公演。病むなら病むで明るく病んでりゃいいじゃねーかよってのが、僕には新鮮に思えた。新刊も買う。渋谷リブロでサイン会やるというので。
読了日:08月04日 著者:本谷 有希子
いとしい (幻冬舎文庫)いとしい (幻冬舎文庫)
再読。なんだか急に読みたくなって、本棚をあさるも見つからず、書店を何軒かまわって見つけて買う。ぼやぼやとした非現実的な空気、たまに恋しくなる、いや、いとしくなる。いとしい。
読了日:08月01日 著者:川上 弘美

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