2008年の十品。その4

好色一代男 (中公文庫)好色一代男西鶴
初めて読んだ西鶴。流麗な文体に惚れこみました。アメリカ的隠遁を森の生活にとるとすれば日本的隠遁は西鶴の諸国遍歴でしょう。 女御島への出立のその後の世界は 描かれていないけれど、そこにというかその先にポストモダンの可能性をみたのです。21世紀こそ西鶴だ、と佐伯先生の講義を聴いていて 思い込むようになりました。別に、多分、そんなこと言ってなかったと思うけれど。 佐伯先生の愛の感じられる講義は最高だったので 熱に中てられました