マチ子さんミカコさん

新連載 on web. 毎週木曜更新ー楽しみがひとつふえた! 今日マチ子さん作 『みかこさん』

少女小説

聖少女 (新潮文庫)作者: 倉橋由美子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1981/09/25メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 94回この商品を含むブログ (103件) を見る卒業式まで死にません―女子高生南条あやの日記 (新潮文庫)作者: 南条あや出版社/メーカー: 新潮社…

1995

アンダーグラウンド アンダーグラウンド (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/02/03メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 69回この商品を含むブログ (217件) を見る 地下鉄サリン事件被害者インタビュー×62人。 読み通すのにひど…

絵を見に行く@Bunkamura

ピカソ*クレー20世紀絵画の幕開け@http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/09_k20/index.html午後、久しぶりに絵を見に行く。

好き。

厳然とそびえし、逃避したい現実のこと

保坂和志のインタビュ-(クリエイターズワールド/執筆前夜)がweb上に公開されていて、それを読んでいるうちにだんだん小説が読みたくなってきた。僕にとっては小説は現実逃避にとってはもってこいの代物なんだが、読みたくなるのは決まって逃避したい現実がそ…

加藤典洋『小説の未来』

小説の未来作者: 加藤典洋出版社/メーカー: 朝日新聞社発売日: 2004/01/17メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (20件) を見る大学図書館にて借りて読む。 明治学院大学での文学演習の講義ノートを下書きにした、授業スタイルの文学評論。 文…

自由であることの孤独について

書いた、男を知らない。 いやフィッツジェラルドなんかはそうかもしれない。 でも、日本の男はどうだろう。 ローランサンとサガンは 自由であることの孤独について 自らを嘲りながら、ペーソスとユーモアをスパイスとして、絵に恋愛小説に落とし込んでいる、…

親知らずからクローン

そういえば、親知らずの胚性幹細胞て再生医療に使えるとかどうとか。親知らずからクローンつくれるのかな、やろうと思えば・・・。 あなたのお母さんは親知らずですよってやだなぁと妄想してしまう。

丸善@オアゾ

すばらしい雲 (新潮文庫 サ 2-5)作者: フランソワーズサガン,Francoise Sagan,朝吹登水子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1968/03メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る冷たい水の中の小さな太陽 (新潮文庫)作者: フラン…

箱根駅伝、他力本願、雪見温泉。

あさ、九時半におきて餅を入れて雑煮を喰らう。 駅伝で東海大の佐藤ユウキとワセダの竹澤を応援する。二時。越後十五番札所、千手観音長岡千蔵院で厄除けの御祓いを受ける。 母の実家のすぐそばのお寺である。 炎をじっと見ているとカタルシスがあるなぁと思…

昼まで眠る。 病院にお祖父さまのお見舞いへ行く。 神社に詣でたのち呑んだくれて帰る。

2008年の十品。その8, 9, 10

川上弘美 『いとしい』 『ハヅキさんのこと』 「aer」 なんやかやいっても今年一番夢中になっていたのは 50歳の彼女です。 思春期の不可思議な幻想世界にまぎれこむ「いとしい」 は読んでいるときはそれほど強い衝撃のようなものは感じなかったのだけれど…

2008年の十品。その7

「焚火」志賀直哉 今読んだばかりなのだけれど、小説を読んで感動したのは、実はこれが初めてなんじゃないかと、今まで感動したとか思っていたのは幻想だったんじゃないかと そんな気にさせられた「小説の神様」直哉の一篇。 僕は本当の小説ってものを今まで…

2008年の十品。その6

「山高帽子」内田百輭 芥川の自殺と狂気を題材にした一篇だと知って あらためて読んでみると、これがすごい。百輭の内なる狂気と、芥川の抱える狂気への不安の 呼応が、なんともいえず心揺さぶられるのでした。 大正という儚くも短いひとつの時代のの終焉を…

2008年の十品。その5

『影の現象学』河合隼雄 自分の影を知ること、認めたくない自分の側面に 光を当てること。それはつらい作業かもしれないけれど閉塞感の打破には必須であることを知らしめてくれた一冊。芸術とは何かということについても考えさせてくれた、自分にとってかけ…

2008年の十品。その4

『好色一代男』西鶴 初めて読んだ西鶴。流麗な文体に惚れこみました。アメリカ的隠遁を森の生活にとるとすれば日本的隠遁は西鶴の諸国遍歴でしょう。 女御島への出立のその後の世界は 描かれていないけれど、そこにというかその先にポストモダンの可能性をみ…

2008年の十品。その3

『センネン画報』今日マチ子 文句なしに、今年一番のマンガです。毎朝ブログをみて 青の世界に浸り、一日を乗り切る気力を奮い立たせてもらいました。聖おにいさんの仏陀とイエスの腐女子的 立川ライフも捨てがたいですが自分で買って読むにはいたらなかった…

2008年の十品。その2

『コンコルド広場の椅子』東山魁夷 春に長野の雪山へ行ったときに東山魁夷の緑の絵に惚れこんだ、日本画の技法と西洋絵画の技法の融合。そして絵に添えられた詩とが見事に調和した一冊。調和というのは自分にとっては今年のテーマのひとつだったかもしれない…

2008年の十品。その1

『森の生活』ソロー これ一冊に限らないのだけれども、今年は現実世界を半分だけ離れて隠遁するような話や映画をよく喰ったので。 キャリアなんて概念は20世紀の遺物だと言っていた 『荒野へ』into the wild の主人公も(これ、原作がノンフィクションなん…

"If there is any way to do it wrong, he will."

 富士日記

夜、寝転がって、布団をかぶってぱらぱらめくりながら 読むともなく眺めていた。 そうしているうちにいつともなくまどろんできて 武田百合子の書いた日記を読んでいるのか 川上弘美のエッセイを読んでいるのかだんだんわからなくなって、 目覚めたら朝だった…

「焚火」志賀直哉

初めての志賀直哉である。 芥川の「海のほとり」との関連で、「焚火」を読んだ。 この間読んだ芥川の全集(岩波の旧字体の第八巻)の中に夏目先生のことというのがあって、漱石が志賀さんのような文章は書きたくても書けないのですという芥川に云うことには…

村上龍×中田英寿『文体とパスの精度』

対談とE−mailの往復書簡。言葉を持たない若かりし日の中田の考えを龍さんのフィルターを通して眺める。でも眺めてるだけじゃ自分というものは何も変わらないから、眺めることで感じ、そこから考えたものを、 実行に移すことの 必要性をひしひしと感じた…

白洲次郎,安部公房,志賀直哉,村上龍 etc.

榎本武揚 (中公文庫)作者: 安部公房出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1990/02/10メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (20件) を見る

明恵上人

大学図書館で借りた『古寺巡礼』。新版 古寺巡礼京都〈15〉神護寺作者: 谷内弘照,川上弘美出版社/メーカー: 淡交社発売日: 2007/10/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る借りたまま読んでいなかったのだけれど、というか借りた本てレポート…

若い読者のための短篇小説案内

若い読者のための短編小説案内 (文春文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2004/10/08メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 49回この商品を含むブログ (120件) を見る近現代日本文学という講座をとった。このクラスでは短篇を読んで数人がプレ…

蕭々館日録

蕭々館日録作者: 久世光彦出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2001/05メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (12件) を見る川上弘美書評集より。澁澤龍彦書評集がほしい。

『なんとなくな日々』川上弘美

アマゾンマーケットプレイスで買った本なのだが、ぜんぜんこねーなぁと思っていたら、共用郵便受けに投函されていた。朝の冷え込みで冷たくなった本の表紙をなでる。冷たい本(温度的に)というのはなかなか乙であると思った。なんとなくな日々作者: 川上弘…

波 2002年9月号より 〔インタビュー〕 村上春樹 『海辺のカフカ』について - 村上春樹氏待望の長編小説『海辺のカフカ』が刊行されます。作者にこの小説が完成するまでの話を語って頂きました。――タイトルは、いつどのように決まったのですか。 いつ思いつ…